【後編】デザインのラフはどう作る?具体例で学ぶデザインの思考と作る手順

デザインの考え方・作り方
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前編では、ラフは「順番で作れる」という考え方を解説しました。

◎前回の記事はこちら↓
【前編】デザインのラフはどう作る?初心者が迷わなくなる考え方と型

後編では、前編の考え方を使って、実際にラフをどう作るのか具体例で解説していきますよ!

「分かったつもり」で終わらせるのはもったいない。
「自分でできる状態」にするのがゴールです。
あなたのモヤモヤの晴れ間が、
すぐそこまできているので一緒に鍛えていきましょう!

《この記事で分かること》
・デザインの組み立て方
・具体的なラフ案の作り方
・デザインアイデアの出し方
・複数出したラフ案(アイデア)の選び方

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デザインラフを作ってみよう!実践編

まずは今回考えるデザインの前提条件から。
今回は「初心者向けデザイン講座のSNSバナーを作る」
という想定で進めてみましょう!

今回はバナー広告を考えてみます。
そして、制作の目的はアピールする対象へ
「気軽に参加してもらうこと」という想定にしてみます。

STEP①:考える

まずは前編で解説した3つを整理しますよ!

前編では、デザインが
どこで・どう使われるか
を考えるところから始めました。

今回の詳しい設定は下記で進めていくことにします。
※実際の案件では、クライアントに聞いたり一緒に考えたりしましょう!

■使用場所
クライアントのSNSに投稿して使う(Xメイン)

■目的
・初心者向け講座を知ってもらいたい
・講座に参加してほしい

■感じてほしいこと
・優しそう
・自分にもできそう
・気になるから詳しく知りたい

これによって、
デザインを使ってお客さん(エンドユーザー側)に
与えたい情報や雰囲気のヒントが見つかりました。

「なぜこれを考えるか?」
「どんな風に考えるか?」
など、前編で詳しく解説しているので
見返したい場合はこちらから↓
【前編】デザインのラフはどう作る?初心者が迷わなくなる考え方と型

STEP②:デザインの方向性を決める

次に、見た目の軸を決めましょう!
ここでは細かく決めすぎず
「迷わないための基準」を作ります。

もちろん、必ずデザインに入れたいイラスト等があれば
そこは決めておいても大丈夫ですよ!

基準は例えばこのようなデザイン要素ごとに決めます。

■トーン
明るくやわらかいもの
例えばペールトーンやソフトトーンで。

■色
安心感や親しみを感じる色
暖色系メインで、寒色系でも薄く。
ぼかしや不透明感を。

■フォント
やわらかく読みやすい文字。
角が丸鋳物を使い、アクセントに手描き文字を。
(手書き文字によって親近感を演出)

■要素
人物や親しみやすいモチーフを使う。
人物画像は曲線で切り取り、モチーフは雰囲気に合わせた色のイラストを使う

■印象
とっつきやすい、ハードルが低い

これを決めておくと、印象がブレる心配がなくなります
この軸にそって進めることで
全体的に統一・まとまりのある印象へと仕上がるので
デザインのコンセプトも強められますね。

STEP③:ラフ案を出す

ここから複数パターンを出します。
例として、3パターン考えてみましょう。

ここでは文字だけの羅列になりますが、
実際には、STEP①②でだした
言葉や使いたいものを含めて
大まかな形を描いていきます。

こんなイメージです↓

制作で実際に書いたラフ案の一部。(走り書きさせた文字なので自分で読める程度です…)※一部モザイクをかけています。

デザインソフトなどを使って
丸や四角を描いてもいいですし、手書きでもいいです。

頭のアイデアをイメージに
書き留めることが目的です。
だから、あなたのやりやすい方法が一番!

ちなみに私は、
紙にペンで丸や四角や人型を書いています。
形だけでは表現できないものは、
線を伸ばして説明を追加したりしています。

記事内容では、文字表現だけでのお届けになりますが、
パターンを考えるヒントとして
「こんな考え方があるんだ」なという気持ちで進んでみてください。
 

※3パターン目の後に私が書いた実際のラフを載せました。
 あなたのイメージの参考にしてくださいねվ’ᴗ’ ի♪

パターンの出し方は、この記事の後半で詳しくお話ししていきます!

パターン① シンプル訴求型

1つ目のデザインとして、
シンプルにアピールする方法を考えてみます。

ここまでに考えてきた軸を起点に
プラスαの要素も加えていきましょう!

●大きなキャッチコピーを中央に配置
 →大きな文字はインパクトがあるが優しさに欠けやすくなる
 →文字サイズの強さは周りのあしらいやフォント・カラーで調整
 
●余白を広く使う
 →余白が多いと空間の余裕ができる
 →余裕は落ち着いた雰囲気づくりに◎
 
●情報は最小限に抑え下部ボタン(CTAボタン)に誘導
 →情報は少なくし、スクロールする中でも見てもらいやすく
 
《狙い》
◎一瞬で内容が伝わるように
◎ SNSスクロール中でも目に入りやすく

パターン② 共感訴求型

2つ目のデザインでは、共感に訴えかけてみます。
相手の気持ちを代弁したり、
ターゲットの過去の記憶を呼び起こしやすくしたりと
デザインで働きかける仕掛けを考えてみましょう。

●ターゲットと同年代の人物写真を使う
 →親近感を強めながら「自分ごと化」してもらう
 
●不安や希望をそのまま言葉にする
 →キャッチコピーとして使い強く印象づける
 →思い出してもらいやすくする
 ※例:「Illustrator、操作多すぎてわからない…」
   「ただこれを作りたいだけなのに調べて何もできないまま6時間も経ってしまった」
 
《狙い》
◎読み手の心を止められるように
◎共感から興味につなげ、詳細へ誘導

パターン③ 安心感訴求型

3つ目のデザインとして、
「自分が参加したらどうなる?」をイメージしてもらい
そこからターゲットの不安を軽くする
アプローチを考えてみます。

●講座を受講している人物の写真を使う
 →講座で一緒に学ぶ仲間をイメージしてもらう
 →講座内の様子を伝えて漠然とした不安を減らす
 
●講座の教室写真や講師の写真、授業風景を載せる
 →気軽に話せたり、明るい雰囲気だと感じてもらう
 ※例:生徒が講師に相談している・笑い合っている
 
●曲線のある形を使う
 →柔らかくて親しみやすい雰囲気を作る

柔らかい・親しみあるデザインの作り方は
こちらに詳しくまとめています↓
柔らかいデザインの作り方|ふんわり・温かい印象を作るコツ


《狙い》
◎信頼感を感じてもらえるように
◎参加のハードルを下げて気軽さを

ここでは、文字だけで示すことになりましたが、
実際のラフで私はこの画像のように書いています。
※想定とは異なる制作のラフ案です

ちょっと殴り書きですが、このようなイメージです。※一部モザイクかけています

アイデアの出し方

ここまで3パターン考えましたが、
他にも色んな方法があります。

例として、私はよく下記の方法で
複数のアイデアが出てきます。

①感じてほしいことごとにラフ案を書く

今回は「優しそう」「自分にもできそう」がありますが、
どちらも満たすものを作るというより、
どちか一方をを強く感じてもらえるように作るイメージです。

そうすると、考えやすくなり
いい意味で尖った内容に仕上がりやすいです。

一方に的を絞って考えていると
「このアイデアはもう一方の方が合うかも!」というように
絞りながらもアイデアが広がっていくことも多いですよ(((ง’ω’)و

②感じてほしいことを元に、部分ごとにを参考にする

パーツごとにみていく方法です。
例えば、タイトルはこの感じいいな、
こんな雰囲気の枠だと合うかも等、
デザインを分解してみていきます。
 
そうすると考えやすくなります。

そして、同じパーツでも
作りたい・使いたい雰囲気のものを複数考えます。
(多分、参考デザインを探したりアイデア出しをしていると一つでは収まらず溢れてくるはずです)

そうしてアイデアたちを組み合わせて作っていくんです。
 
例えば、ラフ案Aで「パーツD」「パーツG」のアイデアがあったとします。
そして、ラフAでは「パーツD」を使ったけれど
「パーツG」が使えなかったから、
次は「パーツG」を使ったデザインを作るという感じです。

③訴求別で作る

①に似ていますが、
感じてほしいことではなく、
相手の中に生まれる気持ちを起点に考えます。
 
今回の例の内容ですね。
 

「そうなんだよ、そう思うんだよね」と
共感を入り口にするデザインや
「なんだこれは!」と気になる気持ちを入り口にして、
文字を大きくして
シンプルにお知らせするデザインなどです。

どのラフ案を選べばいいか?

複数の案ができたところで
今度は実際にデザインソフトで作っていきます。

ただ、ここで
どのラフ案から作成していけばいいか?
こんな疑問が生まれますよね。

「手を動かしてソフトでデザインを作る」
この工程に入る前に
あなたが考えてきたいくつかのラフ案に
優先順位をつけていきましょう!

ここで重要なのは、
「好み」ではなく「目的」で選ぶことです。

今回の想定では、デザイン制作の目的は
「気軽に参加してもらうこと」でしたよね。

と、いうことは…
・安心感
・親しみやすさ
が強く伝わる案を優先します。

ラフ案の時点でクライアントに進行報告する場合は
一度、ラフデザインを見ていただくのも一つの手です。
 
デザインの意図を伝えながら、
クライアントと一緒に優先順位をつけることができれば
デザイン制作の始めの段階から
相手の意向をより反映しやすくなります。

私の場合は、複数デザインを作り上げてから
意図と説明し選んでいただく場合が多いです。
(その後、必要な場合は修正に入ったりOKなら次の対応に移ったりします)

よくある失敗

初心者がつまずきやすいポイントも
かんたんに整理しておきましょう。

《つまづきがちな事》
・最初から1案に絞る
・いきなりデザインを作り込む
・制作の目的より自分の好みで判断する

これを避けるだけで、
ラフの質も大きく上がります。
 
そして、デザインの説得力も強まることでしょう。

まとめ

ラフは次の流れで作ります。

①考える
②方向性を決める
③複数案を出す

 
そして最後に、
目的に合っているか
で選ぶことが重要です。

ラフは「なんとなく作るもの」ではありません。

考えを、形に落とし込むプロセスです。
この流れを身につけるだけでも
・迷わなくなる
・説明できるようになる
・提案の説得力が上がる
こんな変化も起きるでしょう。

まずは今回の流れを、
一度真似してみてくださいね。

もしまだ読んでいなかったら
前編も併せて読むと、「こういうことか」とスッキリして
ラフ作成も進めやすくなるはずです
前編の記事

考え方を理解したうえで実践すれば
デザインラフ(デザイン制作)の精度が一気に変わりますよ!

みなとんでした♪

《注》
この内容はみなとん個人の経験・学びや見解によるもの。
したがって、読者さんのデザインや広告内容の売上等を確実にアップさせるというものではありません。「こんな見方もあるのね」って参考程度に楽しく読んでくださいね!
あくまでこんな工夫があるんだなという観点でよんでいただけると嬉しいです。

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