「これがいいんです」よりも、
「これがいいんです。○○だから」と伝えた方が人は動きやすくなります。
《この記事を読んで分かること》
・人が納得しやすくなる仕組み
・「理由」を効果的に伝える具体的なデザイン方法
・相手の納得感を高めて行動につなげる見せ方の秘訣
今回は、「納得」を作るデザインについてお話ししていきますね。
1)理由があると人は納得する
人は、情報をそのまま受け取るより、
「理由」と一緒にで受け取った方が行動に起こしやすいです。
これは「ビコーズバリデーション(Because Validation)」と呼ばれる
認知バイアスの一つとしても知られていること。
たとえば、あなたが販売員のいる美容品コーナーで
商品の購入を悩んでいたとします。
この商品買おうかな…いや、やっぱりやめておこうかな…とか。
もしくは、色々見て回っている状況でもいいので想像してみてください。
商品を悩んだり、見ているとき美容スタッフさんから
「最近人気のこの商品おすすめです」
よりも
「○○だから人気があっておすすめです」
と言われた方が商品に興味を持ちませんか?
もし、購入を悩んでいたのなら、
「それなら試してみようかな」と購入という行動をとるかもしれません。
もし、商品を色々見て回っていたなら、
ちょっと手に取ってみたくなりませんか?
こんな風に、理由を伝えると相手は行動してくれやすくなります。
そして大切なのが、これは感覚ではないということ。
単なる感覚ではなく私たちの傾向の一つなんです。
私たちには傾向があります。
「〜だから」という理由が添えられるだけで
その内容を受け入れやすくなるという傾向があるんです。
しかも!
あまり筋の通らないような内容であったとしても、
理由があるというだけで納得しやすくなるとまで言われています。
(もちろん、しっかりした理由は強いですし販促などで伝える場合は正しく誤解のない理由が肝心です)
それはなぜか?
脳と関係しています。
私がこの認知バイアスを知るきっかけとなった書籍では、
脳が「なぜたろう?」と思ったとき
脳にとっては「理由がある」ということで済むと説明されていました。
理由の内容はあまり関係なく「理由がある」というだけ。
2)理由はデザインでどう見せるべき?
ここまでの内容から、ただ情報を伝えるだけでなく
「なぜそうなのか」という理由を添えて見せれば
説得力を高められることが分かりました。
これってデザイン・伝え方でも活用できますよね!
デザインでも理由をうまく伝えられたら
お客さんの反応につながると言えます。
(もちろん情報の精査・判断は必要です)
つまり、デザインで理由を伝える表現を工夫すれば
お客さんに興味をもってもらう機会が増えるということ。
では、どんな風に表現を工夫すればよいでしょう?
デザインでは理由を強調する
デザインを通して理由を伝えようと思います。
その場合、ただ書くだけでは弱いです。
しっかり「見えるようにする」ことがポイント。
つまり、いちばん分かりやすい方法…
強調です。
人は情報を流し読みすることが多いです。
(よ~っぽど気になるものは別ですが)
だからこそ、瞬時に「大事だ」と感じてもらえることがポイントです。
流し読みにも対抗できるような強調を・・・
ここからは、
理由にしっかり気づいてもらうためには
どんな強調・見せ方ができるか考えていきましょう!
方法1:文字サイズを大きくする
サイズ変化によって生まれる注目を活用します。
他の文字との差をつくることで、視線を集めることができるからです。
その制作を通して伝える情報の優先順位にもよりますが、
理由を伝えるパーツが大きいことで、目につきやすくなりますね。
方法2:色や装飾をつける
二つ目もシンプルな方法です。
色を変えたり、下線を引いたりする方法です。
そうすることで
色や装飾を付けた部分が目立ち、
直感的に「ここが大事」というサインになります。
方法3:あしらいを使う
3つ目にお伝えしたいのが
吹き出し・ギザギザの丸・集中線・点線など。
注目を集めたり、印象づけたりする効果があります。
同時に、あしらいによって
・ポップで楽しく伝える
・やわらかく見せる
・強く訴える
など、使うアイテムによって雰囲気を調整しやすい点もポイントです。
方法4:影をつける
4つ目は、影。
陰影があると立体感がでます。
立体感が生まれるとデザイン要素の前後(重なり)が強調されるので
デザインの中で見つけやすくなり
視認性が上がり、自然と目がいきやすくなります。
※視認性とは…?
情報が見つけやすいか・見やすいかということ。
・視認性が高い→見やすい・分かりやすい
・視認性が低い→見にくい・分かりにくい
方法5:動きをつける
5つ目は、動き。
これは主に、動画やwebサイトサイト・LP等で役立ちます。
点滅やアニメーションのような動き・大きな変化は
一瞬にして注目をつくる強い武器になるんです。
強調以外でもできる「見せ方」
ここまで代表的な強調の方法をお話してきましたね。
でも、強調ではなくても、
見た目の設計で伝わりやすくする方法もあるんです。
強調以外の工夫も考えてみましょう!
他の方法1)視線の流れに置く
人が自然に読む流れの中に理由を配置すると、
違和感なく目に入れてもらえます。
視線の流れは
「Z型」「N型」「F型」が代表的です。
加えて、色などでも視線を誘導することができますよ。
【視線誘導をもっとくわしく】
以前、参考デザインを使って視線誘導について
解説した動画があります。
自然に見てしまう視線誘導を詳しく知りたい方は
こちらもチェックしてみてくださいね
▼▼▼
他の方法2)グルーピングする
今度は配置についてのコツです。
理由に加えて、詳しく伝えたい説明がある場合、
理由と説明を近くに配置することで
二つの情報がセットなのだと認識されやすくなります。
グルーピングは、情報の関係性を分かりやすくしてくれますよ!
これは、デザインの4原則の近接と同じことですね。
3)番外編!「なぜ?」を重ねると説得力が上がる
さて、理由の伝え方としてもうひとつ。
段階的に深めることです。
手順を踏んで理由を伝えることで
より興味をもってもらいやすくなります。
例えば、泡で出てくる洗顔フォームを考えてみましょう!
「強く洗顔すると肌に良くない」
だけでなく、下記のように段階を経ることで納得感が増します。
より説得でき、行動にもつながりやすくなるんです。
なぜ、泡洗顔がいいのか?
泡が洗顔で肌に与える摩擦を防いでくれるから
↓ 摩擦が増える
↓ 肌のキメが乱れる
↓ 水分が蒸発しやすくなる
↓ 乾燥する
↓ 紫外線に弱くなる
↓ シミやシワにつながる
だから、洗顔には泡が大事。
このように理由の連鎖を見せることで、
「なるほど、だからか」と納得されやすくなります。
LPのような情報量を多めに伝えられるデザインはもちろん
新商品のチラシなどで、この流れを意識すると
ただの説明ではなく説得につなげれますよ。
4)強調すべき「理由」とは?
たとえば、美容商品の場合
・肌に良い理由(成分・効果)
・今すぐ買うべき理由(期間限定・割引)
こういった行動につながる理由を強調すると分かりやすいです。
すべてを強調するのではなく、
「どの理由を一番見せたいか」を決めることが大切です。
5)まとめ
ちょっと熱が入ってお話する内容が多くなったのでまとめますね。
今回はこのような内容でしたね。
▼▼▼
・理由があると、人は納得しやすくなる(人の認知バイアス)
・デザインでは理由を「見える形」にすることが重要
・文字サイズ・色・あしらいで強調でき、配置でも伝わり方が変わる
・「なぜ?」を重ねることで説得力が上がる
・強調する理由は絞ることが大切
これは日常のお買い物でも同じこと。
・なぜこの商品がいいのか
・なぜ今買うべきなのか
こんな理由があると、納得を生み
お客さんに行動を起こしてもらいやすくなりますよね。
特に伝えたいものをどう表現すればいいか?
そう悩んだ時にこの記事を思い出してもらえたら嬉しいです(ღˇᴗˇ)。♬
みなとんでした♪
《注》
この内容はみなとん個人の経験・学びや見解によるもの。
したがって、読者さんのデザインや広告内容の売上等を確実にアップさせるというものではありません。「こんな見方もあるのね」って参考程度に楽しく読んでくださいね!
あくまでこんな工夫があるんだなという観点でよんでいただけると嬉しいです。


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