ECサイトやLPで
「やっと決算画面だよ…」
「疲れた…」
そんな経験はありませんか?
実はこれ、偶然ではなく
人のある状態が関係しています。
《この記事を読んで分かること》
・判断が続くと人の選び方はどう変わる?
・なぜ「つい決めてしまう」状態になるのか?
・負担を減らすデザイン設計のコツ
商品を比較して、レビューを見て、検討して…。
気づかないうちに、
私たちは多くの決断をしています。
決断を繰り返すうちに、
脳のある部分のエネルギーが大きく使われます。
だから、「やっと決算画面だよ…」「疲れた…」の状態になるんです。
今回は、判断に疲れているときに起きる変化をもとに、
デザインを通してお客さんにできる
販促サポートについてお話しします。
1)判断が続くと、人はどう変わるのか
人は、考えることや決断が続くと
少しずつ疲れていきます。
エネルギーを消耗し、
場合によっては気づかぬうちに
ストレスが溜まっていくんですね。
これは脳の前頭前野と呼ばれる部位とも関係していること。
前頭前野とは…?
思考や感情・衝動をコントロールする部分です。
意思決定や行動の抑制などの私たちの活動を担っています。
ちょっと話が難しく感じるかもしれませんね。
でも、大丈夫!
前頭前野が行動の司令塔だとイメージしてもらえたらOKです!
ストレスや判断の連続によって
脳の前頭前野に負担がかかりすぎると、
その働きが弱まると言われています。
そうなれば選ぶこともおっくうになるんです。
つまり、どうなるかというと・・・
▼▼▼
前頭前野に負担がかかる
▼
しっかりじっくり比較しないで選ばなくなる
▼
できるだけシンプルに決める
▼
感情や衝動のまま決める
「つい決めてしまう」
のように決断が変わっていきます。
これは、悪いことではなくて、
脳が負担を減らそうとしている自然な反応です。
2)「つい決めてしまう」は、悪いことではない
購入直前で
「もうこれでいいかな」と
決めた経験はありませんか?
これは、判断に疲れたとき
これ以上考えなくていい選択をしたいという気持ちからくることも多いです。
つまり「ついで買い」や「即決」は、
脳が疲れて、気持ちや衝動が抑えられなくなった時に起きやすい選択と言えます。
もちろん直感に従いたいという気持ちから
意図的に選ぶこともあると思いますが
今回のお話ではその場合は省いて考えます。
さて!突然ですが、
あなたは衝動買いして後悔したことはありませんか?
「後悔」は商品を販売するブランド側にとって怖いものです。
なぜ?
お客さんにとって単なる「後悔」だけで終わればよいですが、
単なる後悔で終わらない場合、
お客さんが抱くブランドイメージが落ちることも考えられますよね。
短期的にみれば、
商品を購入してくれた→売上が上がった
となりますが、
長期的にみれば、
後悔したから次回購入しない→未来にあったかもしれない売上がなくなる
ということも起こりうることです。
でも、反対に
後悔を感じてもらわない工夫ができれば、
ブランドイメージを減らせますし、
そんな時ほど、お客さんに寄り添えたなら
ブランドイメージへのよい影響もあるでしょう。
だからこそデザインでは、
脳が疲れて衝動買いが増えるという状態を利用するのではなく、
迷いにくくスムーズに選べるよう
整えることがとても大切になります。
3)デザインでできる“負担を減らす工夫”
ここからは、実際のデザインで意識できるポイントを考えていきましょう。
全部で5つあります。
今回はそのうち2つをお話しますね。
残り3つは後編でお届けします。
① 情報を増やしすぎない
脳に負担がかからない第一歩は、
「読む」から「見る」中心のデザインへ変えることです。
そのために、すぐ・かんたんにできることは
たとえば、このようなものがありますね。
・文字は少なめ
→読む煩わしさを軽減
・強調は限定する(数を絞る)
→ぱっと見で分かる
・優先順位をはっきりさせる
→悩む時間を減らす見せ方につながる
【備考】
選択肢の数の影響は、
下の記事の「ヒックの法則」で詳しく説明しています
【初心者向け】選ばれるデザインの法則とは?ヒックの法則とフィッツの法則の使い方
こんな小さな工夫でも
「分かりやすさ」につながります。
これに、配色・グルーピングの工夫を加えると
文字数を極端に減らさなくても「少なく見せる」ことができますよ。
【備考】
分かりやすいの作り方の基本はこちらの記事にまとめています↓
パッと伝わる分かりやすいデザインの作り方
情報が多いほど、考える負担が増えます。
そんなときは上の例のように
メリハリをつけると負担を減らせるんです。
分かりやすく・伝わりやすくなります。
脳が疲れている状況であれば、
シンプルなものは好まれやすくもなりますね。
② 安心して決められる理由を添える
何があればスムーズに決められるでしょう?
たとえば、このような情報があれば
「納得して決める支え」になりますよね。
・レビュー評価
・ブランドや商品の実績
・なぜおすすめなのか(理由)
・よくある質問集(FAQやQ&A)
・質問されそうな内容への先回り回答
相手の判断材料をこちらから
提示することで「安心」を作り出せます。
単に「おすすめです」と言われるより
「なぜおすすめか」が一緒に分かる方が安心できますよね。
決断もしやすいものです。
また、自分が「あれ?」と思ったことに対して
先回りして回答があると
ブランドからの配慮も感じられますよね。
これまで、あなたが迷っているとき・選択肢に頭を悩ませているとき、
こんな情報があると安心して決められたのではないでしょうか?
(近くに情報がない時は探したのでは?)
少なくとも商品への「○○はどうなんだ?」といった
疑問は何も提示されていないときに比べて
減ったのではないでしょうか?
上のような情報を先に伝えられると
相手にとってネガティブな迷いを
ポジティブな気持ちへ変えてもらいやすくなります。
同時に、自然とそれが
「買うべき理由」にもつながるでしょう。
4)まとめ
人は、決断が続いたりストレスがかかると
脳では前頭前野に負担がかかり、
感情や衝動をコントロールする力が弱まりやすくなります。
その結果、
じっくり比較・検討して選ぶ状態から、
できるだけシンプルに決める状態へと変わっていきます。
これは衝動的になっているというよりも、
脳が負担を減らそうとした結果でもあります。
デザインでは、
この状態を利用するのではなく
・情報を増やしすぎない
・優先順位を整理する
・安心して決められる材料を用意する
のような工夫によって
迷いを減らし、
スムーズに選べる状態をつくることが大切になります。
「つい決めてしまう」を
後悔につなげるのではなく、
納得して選べる体験に変えること。
それが、デザインを通してできる
お客さんへのサポートのひとつです。
今回は前編。
後編では、さらに具体的な工夫について
お話ししていきます。
お楽しみに!
【※】後編はこちら
▼▼▼
【後編】判断疲れを助けるデザイン設計|迷わず選べる3つの工夫
みなとんでした♪
《注》
この内容はみなとん個人の経験・学びや見解によるもの。
したがって、読者さんのデザインや広告内容の売上等を確実にアップさせるというものではありません。
「こんな見方もあるのね」って参考程度に楽しく読んでくださいね!
あくまでこんな工夫があるんだなという観点でよんでいただけると嬉しいです。


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