《この記事を読んで分かること》
・創意工夫の正しい使い方
・デザインが苦しくなる原因
・迷わず作れるようになる考え方
デザインが嫌いになったことがあります。
あなたはどうですか?
今回は、デザインの創意工夫についてのお話。
デザインをしていると、
「他と違うものを作らなきゃ」
「オリジナリティを出さなきゃ」
そう思うこと、ありませんか?
実は、私自身そこに強くこだわって
苦しくなった時期があります。
1)「工夫しなきゃ」で苦しくてデザインが嫌いになった
私は以前、デザイン制作に慣れてきて
「期待に応えたい」
「驚いてもらいたい」
「うわ、いいねって思ってもらいたい」
その気持ちがとても強くあった時期がありました。
そのため、
・少し変わったものを作りたい
・もっと意図を深くしなきゃ
・普通のデザインじゃダメな気がする
と考えるようになっていました。
その結果、
何がいいのか分からない、考えても決まらない、手が動かない…
そんな状態になりました。
本来は自由に作れるものなのに、
自分で「普通はダメ」と制限をかけていたんです。
悩みに悩んで何がいいのかよく分からなくなっていきました。
ラフを20案近くラフを書いてから
良さそうなものを選んで作成しては改変していったり。
バランスが整わない時は
さらに悩んでは決められず、考えながら乗り物酔いのような感覚になったり。
クライアントと頻繁にやり取りできない状況もあって、
とにかく自分の中で案を出しながら「もっとひねりがないと…」と
気づけば苦しさを自分で作っているようなやり方でした。
いま振り返ると、
「創意工夫しなきゃ」に縛られて
視野がとても狭くなっていたことが分かります。
2)そもそも、求められていないこともある
でも、そもそもの話。
まず最初に大事なことがあります。
それは、クライアントが創意工夫を求めていない場合もあるということです。
クライアント自身も、その業界のプロです。
普段からさまざまなデザインを見ています。
・分かりやすいものがいい
・安心感のあるものがいい
・見慣れた形がいい
「目新しいもの」より、このようなご希望も多いです。
よくある形=お客さんが安心できる・選びやすい形として求められることも多いんです。
だからこそ、気づいたことがあります。
創意工夫には出す(作る)順番があるということです。
3)デザイン制作で安定した案を提案するときの考え方
まずは「よくある形」で作る
デザインは複数案ご提案することがほとんどです。
そんなとき、まず1案目は
・クライアントの希望通りに作る
・よくある構図で作る
これで大丈夫です。
むしろその方が、クライアントにとっても、
分かりやすく他の案と比べやすくなります。
また、クライアントの先にいるお客さんにとっても、
よくある構図は、伝わりやすくなる・安心感を与えられる
といったメリットがあります。
そのあとに「少しずらす」とよいでしょう。
一つ目のデザインで方向性のベースができたあと
二つ目以降のデザインとして
・配置を変える
・見せ方を変える
・自分の引き出しを足す
こんな風に、工夫を重ねる方法がおすすめです。
複数案でバランスを取る
実務では、
・王道の案
・少し工夫した案
・少し攻めた案
このように複数出すことで、
・比較しやすい
・提案しやすい
・迷いにくい
という、クライアントにとって分かりやすくて比べやすい状態を作ることができます。
私は、デザイナーには、
クライアントのアイデアを深堀りさせていただく役割もあると考えています。
(もちろんクライアントが望んでくださる場合のことです)
制作の過程を通して
クライアント自身も言葉にできていないものを
引き出すきっかけを作ることもデザイナーの役立てる一面です。
意図のある比較しやすい案は、
そういった意味でも役に立つことができます。
4)まとめ
創意工夫は、とっても大切です。
でも、はじめから全てを創意工夫・オリジナリティで埋め尽くそうとすると
苦しくなってしまいます。
・まずはよくある形で作る
・クライアントの求めるものを優先する
・そのあとに少しずつ工夫を足す
この順番で案を形にすることで、
・迷いにくくなる
・手が止まりにくくなる
・デザインをより前向きに取り組める
ようになります。
私自身、こだわりすぎて苦しくなった経験があるからこそ、
必ずしも刃先を研いだみたいに尖った工夫を入れなければならないことはないと今は思っています。
デザインに悩んだときは、
一度シンプルに戻ってみると見えてくるものが多いです。
みなとんでした♪
《注》
この内容はみなとん個人の経験・学びや見解によるもの。
したがって、読者さんのデザインや広告内容の売上等を確実にアップさせるというものではありません。「こんな見方もあるのね」って参考程度に楽しく読んでくださいね!
あくまでこんな工夫があるんだなという観点でよんでいただけると嬉しいです。


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