「いい感じでお願いします」
デザインの仕事をしていると、
一度は言われたことのある言葉ではないでしょうか。
初心者の頃の私も
この言葉に正直、
「はあ、、、困るなあ」と悩んだことも多いです。
《この記事で分かること》
・デザインのヒアリングで最初に聞くべきこと
・「いい感じ」の曖昧さを具体化する方法
・クライアントとのイメージのズレを減らすコツ
1)「いい感じ」とは?
いい感じって…どんな感じ?
明るい感じ?
高級感のある感じ?
親しみやすい感じ?
人によって「いい感じ」の基準って
全然違いますよね。
少しでいいから何かイメージないの…?
当時はこう思っていました。
でも、ここがデザイナーの役割でもあるんです。
デザイナーが聴く(深堀りする)ことで
クライアント自身が気づいていなかったことも
ヒアリングを通して気づけることが多いんです。
だからこそ、デザインのヒアリングで大切なのは
ただ質問をたくさんすることではありません。
質問から会話につなげ
相手の頭の中にあるイメージを、
自分もできるだけ同じようにイメージできる状態をつくること。
今回は、私がクライアントワークで意識している
ヒアリングの考え方をお話しします。
2)「何を作るか」ではなく「何のために作るか」をきく
「チラシを作りたいです」
「バナーを作りたいです」
私が制作を進める際のヒアリングは、
こうした相談から始まることが多いです。
そして私は、必ずする質問があります。
「何のために作りますか?」
です。
質問すると、その目的はさまざまです。
例えば、
・集客したい
・認知度を上げたい
・イベントを告知したい
・商品の魅力を伝えたい
・問い合わせにつなげたい
たとえ同じチラシでも、
目的が違えば見せ方は大きく変わります。
目的を聞かずにデザインを始めると、
見た目は良くても成果につながりにくくなるんです。
3)「いい感じ」は、そのまま受け取らない
クライアントによっては
「いい感じでお願いします」
「おしゃれな感じで」
「お店っぽい感じで」
と言われることがあります。
でも、このままだとかなり危険です。
なぜなら、冒頭でお伝えしたように
その言葉の中にあるイメージが人によって違うからです。
例えば「おしゃれ」ひとつでも下のように
バラエティに溢れます。
・シンプルなおしゃれ
・高級感を感じるおしゃら
・ナチュラルを感じるおしゃれ
・スタイリッシュでカッコいいおしゃれ
など、かなり幅がありますよね。
そんな時におすすめなのが、
雰囲気を表す形容詞を使った深掘りです。
例えば、こんな風に問いかけてみると
クライアントのもつイメージがより具体化されます。
・明るい感じですか?
・親しみやすい感じですか?
・落ち着いた感じですか?
・元気な感じですか?
・高級感がある感じですか?
相手がうまく言語化できなくても
こんな風に形容詞で深堀すればヒントが見つかりますよ。
デザイナーから言葉を投げることで、
「それです!」
「いや、もう少し柔らかい感じがいいかも」
など、相手の中のイメージが見えてきます。
私は聞くというより
一緒に探す感覚に近いと思っています。
4)参考デザインの見方
イメージに近い言葉が集まったら
次にぜひクライアントと一緒にしてもらいたいことがあります!
それは、
「参考」を一緒に見ること。
参考となるデザインを一緒にみることで
イメージがより具体的になります。
頭の中のイメージを答え合わせをする感覚です。
ここでポイントがもうひとつ!
参考デザインを見せてもらうとき、
「全部そのまま真似しなきゃ」
と思う必要はありません。
私は部分的な参考でも十分だと思っています。
例えば…
・このタイトル文字がイメージと合う
・この色合いに近い雰囲気を作りたい
・こういう素材、使えそう!!
このようにデザイン全体でなくパーツだけでも、
イメージを共有する材料になります。
そこから
「この文字表現をするなら他の部分はこんなデザインがいいかな」
と方向性を広げやすくなりますよ。
5)イメージできないことはその場で確認
さて、ヒアリングで
クライアントのイメージを深堀りできたところで
かなり大事なポイントがあります。
それは、曖昧を残さないということ。
少しでも自分にとって曖昧なものがあったら
私はその場で確認します。
「こういう意味であっていますか?」
「まとめるとこういう方向性ですよね?」
「必要な情報はこの2つですよね?」
こうやって途中で整理しながら進めると、
お互いの認識ズレを防ぎやすくなります。
ヒアリングって
全部聞き切ることも大事ですが、
ズレたまま進まないことが特に重要ポイントなんですよね。
6)きくと変わるクライアントの想い
さて、ここまでの内容、いかがだったでしょうか?
ヒアリングってクライアントと初めて対面する場でもありますよね。
初心者デザイナーさんにとっては
特に緊張する時だと思います。
でも、せっかくの時間。
メールやチャットでは聴きにくいことも聞ける場でもあります。
それでも、緊張が強いときは
クライアントと近くなれる(相手のことを知り思わず前のめりになる)
とっておきの質問があります。
さいごに、これを伝えてこの記事をまとめますね。
さて、何を質問するかというと…
・このデザインを通してその先どんな未来を考えていますか?
・どんな想いでこの商品やサービスを届けていますか?
・どんな経緯で今に至るか?
など、少し深い内容を聴かせてもらってください。
私はできるだけこんな内容も聴きます。
(というより聴いてみたくなるんです)
もちろん、相手に合わせて、
聴かせてくれそうな時だけでも良いです。
ここまで聞けると
相手との仲も深められると同時に、
ただ情報を並べるだけではない
気持ちに寄り添ったデザイン制作につながるからです。
7)まとめ
デザインのヒアリングで大切なのは、
上手に質問することよりも
クライアントとのイメージのズレを減らすことです。
そのために意識したいのは…
・まず目的を聞く
・曖昧な言葉を深掘りする
・参考を一緒に見る
・途中で認識を整理する
・相手の想いまで聞く
ヒアリングで完璧を目指す必要はありません。
まずは会話を重ねながら、
相手の頭の中を一緒に見て
自分の頭の中と答え合わせする感覚を
大切にしてみてください。
それだけでも、
デザインの精度はかなり変わります。
みなとんでした♪
《注》
この内容はみなとん個人の経験・学びや見解によるもの。
したがって、読者さんのデザインや広告内容の売上等を確実にアップさせるというものではありません。
「こんな見方もあるのね」って参考程度に楽しく読んでくださいね!
あくまでこんな工夫があるんだなという観点でよんでいただけると嬉しいです。


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